別府の記憶写真集まとめ

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2021年2月15日月曜日

城南市民カレッジ歴史講座(別府公民館版)


2月13日(土)10:00~12:00

 聖一国師が開いた海蔵寺の探索

講師は桃﨑祐輔先生(福岡大学人文学部歴史学科教授)

 海蔵寺については『筑前国続風土記拾遺』巻之43鳥飼村の項に記載されています。
「本村町方に在。龍宮山と号す。禪宗済承天寺の末寺なり。開山は聖一國なり。建立の年代詳ならず。はじめは枝郷別府にあり。(其辺に東蓮寺といふ寺址もあり)寺内に大日堂あり。」




由緒をたどれば「海蔵寺」は、当初は「別府」にあったことがわかります。
開祖は「聖一国師」とされているが、本当は開山僧自身は二世となり、自分の師匠を名誉開山としたのではとのこと。勧請開山と称されているそうです。

前述に「東蓮寺といふ寺址」という記述があり、興味を惹かれるものがあります。別府公民館内で東蓮寺の存在について検証を重ねていました。この後の展開の指針になればと思っています。


会場20名とZoomでの参加者7名がじっくりお話を伺いました。


別府周辺の歴史素材にも数多く触れてもらい知識を深めました。

城南校区の茶山会館敷地にある「薩摩塔」は石の様子から中国からもたらされたもの。
鳥飼二郎船頭を名乗る中国宋出身の商人張英にまつわる話。
鳥飼八幡宮の変遷。
箱崎八幡宮やそこに隣接する恵光院の話。

多彩な項目の中から更に深く知りたいと感じたものもあり、貴重な時間を得ることができたと思います。